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新年は前に向かって着実に進み、より実りある成果を!

令和6年(2024年)1月1日

一般社団法人 日本POPサミット協会 

会長 安達昌人

 明けましておめでとうございます。

 会員の皆様には、つつがなく新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。

 一般社団法人 日本POPサミット協会は、昨年8月1日をもって第13期を迎えました。

 新型コロナの感染状況もようやく小康を得て、社会全体の活動も息を吹き返し、当協会も昨年は、「第22回サミット(全国大会)」の実施、会報誌《新春号、夏号》の発行、各界へのセミナー講師派遣など、好ましい事業の成果を見ることが出来ました。

 特に「サミット」は、親子をターゲットにした地域密着の新しいタイプの催しとなり、併せて、商店の人達対象のブラックボード講習会も実施できて、実りある年となりました。

 

 片や、世界の情勢を見ると、他国に侵入して民衆の生活を破壊する激烈な戦闘が各地で相次ぎ、それによって物流も阻害され、また自然環境の破壊による農・海産物の不作など、日本はもとより世界の人々の日常生活に著しい影響が出ている現状です。

 では何故、戦争を起こすのかと言えば、自国の富を増大させる、そのために領土を拡大する、また人種的・宗教的な差別感で相手を蔑視する、などの傲慢な意識によって、共存共栄を保ってきた均衡が崩れ、昔の戦国時代と同じ様相を呈しているのです。

 良寛の和歌に「いかなるが/苦しきものと/問ふならば/人を隔(へだう)る/心と答へよ(世の中で何が一番見苦しく悲しいものかと聞かれたら、それは人を分け隔てする心だと答えなさい)」という作品があります。自国ファースト、自分ファーストという勝ち組的な競争原理の通用する世界は、人間にとって最も大切な絆を壊してしまうのでしょう。

 

 ところで、昨年11月に、ビートルズの最後の新曲として「NOW AND THEN(ナウ・アンド・ゼン)」が日本と世界で同時発売され、話題になりました。ジョン・レノンが自宅で録音したというバラードのラブソングですが、雑音を取り除き、ポール・マッカートニーなどの旧メンバーを参加させるという、最新のAIの技術で完成させたコレクションとのことです。

 これを機に、ジョン・レノン、またビートルズの人気が再燃しています。

 ジョン・レノンの「ギブ・ピース・ア・チャンス(平和を我等に)」は、かつてベトナム戦争への反戦歌としても歌われた代表作ですが、ガザ地区爆撃に反対するニューヨークでの集会で歌われている風景が、テレビで報道されていました。時空を超えた平和のアピールです。先ずは、一刻も早い戦争の終結が望まれるものです。

 

 さて、今日の経営戦略の主流が、生成AIの技術に負うところが大であることは、誰もが認めるところです。デジタル化にいっそうの拍車がかかることでしょう。

 私も、iPadにインストールした「ChatGPT」に質問してみました。

 

 問い:「私達はPOP広告の作成及び指導を事業とする一般社団法人です。新年に当たり、会員を奮起激励する文句を、3例ほど挙げてくれませんか?」

 すると、例によって「もちろんです」という言葉の後に、

1,「新しい年、新たな飛躍の始まり。一緒に未来をPOPに彩りましょう!」

2,「POPの力でビジョンを共有し、一緒に成長する素晴らしい年にしましょう。」

3,「結束力ある仲間たちとともに、2024年をPOPな成功へのステップとしましょう!」

 と、すぐさま答えてくれました。いずれも優等生的な回答で、参考にはなると思います。

 手元に届いた業界誌や会報に、各界の代表者の新年の抱負が述べられていますが、かつての「躍進」「挑戦」などの高らかに訴える文言は影を薄め、「確実に歩む」「堅実な進展」「停滞から成長へ」などの言葉が目に入ります。

 確かに、私たちも常に「停滞から脱却し、着実に進展する」ことは大切だと言えます。

 

 ただし、デジタル重視のみの戦略には、問題が残ると考えます。

 例えば、東京都の小池知事が、昨年末に、子育て支援の一環として、来年度の「高校授業料の無償化」を表明したのに対して、タレントで事業家のH氏が自身のYouTubeチャンネルで、「この方策は愚策である」「Googleや生成AIが主流の時代において、高校では遅れた内容を教えている」と痛烈に批判して、賛同する人もいたようです。

 高校授業料の無償化の賛否はともかく、H氏の発言はデジタル偏重の勝ち組優先の主張だと思います。基礎的な知識や思考を身に付けることで、心の豊かさが生まれ、共に学び競う共同学習によって、大人として人間の絆の大切さも身に付くものと思われます。

 ちなみに、昨年のNHK大河ドラマの「どうする家康」は、絆を重視するコンセプトが底流にある物語です。主人公の徳川家康は、これまでに登場した英雄と違って、優柔不断で弱気な人物像が異色でした。家康は織田信長や秀吉とは異なるパーソナリティで、誰をも公平に扱う人間的な絆を深めて、様々な個性の家臣の助力に支えられ、他の武将が果たせなかった自己の戦略を成就し、幸運な生涯を送ることになります。

 

 今や「デジタル化」重視の風潮にあって、その対極にある「アナログ」が軽視されがちです。これば「アナログ」が「アナクロニズム(時代遅れ)」と混用され、デジタルに対比して、古い時代のもの、古い手法と誤って解釈されるためです。正しくは、データの連続的な変化を物理量で表わすのが「アナログ」であり、「デジタル」は連続的な量を段階的に切って数字で表すことを指す言葉です。人間の手によるクリエイティブ作業など「アナログ」でなければ出来ない重要なものも数多いのです。

 私たちは、デジタルを取り入れながら、アナログの感性も大切にするという両輪を踏まえて活動していきたいと望みます。

 

 そして、今日の進路の要とされているのが、SDGs(エス・ディー・ジーズ=持続可能な開発目標)であり、それを基盤としたDX(デジタル・トランスフォーメーション)です。

 SDGsは、発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

 この目標達成のためには、デジタル化とともに、アナログ的感性も重視されています。

 

 ということで、英文に「We are steadily making progress. (私たちは着実に前に進んでいく)」という格言がありますが、私たちの日本POPサミット協会も、本年は「常に前向きに、堅実な進展」を指針として、POP広告を主軸とした販売促進活動を基に、売りの現場で、また教育指導などあらゆる場にあって、着実な事業活動を図りたいと願います。作品の制作や教育において、商品情報を書き込む際には、サスティナブルな理念に基いて訴えることを大切にしたいものです。「ウエルビーイング (Well-being):誰にとっても本質的に価値ある状態、その人の自己利益にかなうものを実現した状態)」を、誰もが得ることが出来る良き商業環境づくりへの情報提供が、POP広告の果たすべき役目だと言えます。

 

 新しい年を迎えて、協会もさらにいっそうの発展を目指したいと願いますので、どうぞ会員皆様のご賛同とご協力をよろしくお願い申し上げる次第です。

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今津次朗先生の七福神イラストが、ウイスキーボトルになりました!

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