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「希望」を持って堅実に進み、実りある成果を!

令和8年(2026年)1月5日

一般社団法人 日本POPサミット協会 

会長 安達昌人

 明けましておめでとうございます。

 会員の皆様には、健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。

 一般社団法人 日本POPサミット協会は、昨年8月1日をもって第15期を迎えました。

 当協会も昨年は、会報誌《春号、夏号、秋号》の発行、POP広告コンテスト、各界へのセミナー講師派遣、第24回「サミット(全国大会)」の実施、等々の活動で、着実に事業の成果を見ることが出来ました。

 特に「サミット」では、前期の主要な課題であり、それまで2回(オンライン)実施してきたディスプレイセミナー(外部講師・福田ひろひで氏)を、リアル店舗(茶店)で実践することが出来て、実りある年となりました。

 

 片や、周囲の情勢を見れば、戦争や内乱、大国の政略的駆け引きによる経済的混乱など不穏な状況にあり、国内ではその影響もある物価の高騰、自然環境の変動による農・海産物の不作、自然災害の頻発など、人々の日常生活に多大な影響を及ぼしている厳しい状況です。

 

 といって、このまま見過ごしているのでは進展はなく、停滞状況は変革されないでしょう。

 「エスポワール」という言葉があります。フランス語で「希望、未来への期待」の意で、英語では「ホープ」です。人間の行動に関わる重要な心理です。

 

 今年は、能登半島地震の発生から丸2年となりますが、先頃、LINEヤフーのネット配信プロジェクト「サストモ」が、「希望」をもって復活を果たしているK酒造(石川県能登町)の例を紹介していました。

 記事によれば、創業150年の歴史を持つ同社は、最大震度7を越える揺れにより、蔵の6棟のうち4棟の倒壊や、仕込み中の醪(もろみ)の大量の流出、保管していた商品も破損、海沿いなので津波による汚泥の流入など、壊滅的な被害に見舞われました。

 社長のK氏は、地震発生の翌日に蔵の状況を見に行きますが、被害状況だけでなく「何が残ったか」を把握し、どうすれば酒造りを再開できるかというイメージをつかんでくることでした。

 そうして、絶望的な状況の中で、K氏が翌日の日記に記したのは、嘆きではなく「感謝」の言葉だったとのこと。「残ってくれた建物たちと、そしてそれを残してくれた先祖様に深く感謝」と言うことです。

 その後数日間は、年間を通して酒造りをしている酒蔵や、東北大震災を経験した酒蔵にヒヤリングします。「夏場の酒造り(寒い時期が一般的)」に踏み出す可能性も考えて。また大震災を経験した酒造からは、何よりも「酒造りが第一だ」と励まされたと言います。

 間もなく、県内外から酒蔵の人達が駆け付けてくれ、タンクに残されていた発酵中の醪を汲み上げ、搬出された醪は自社製品を他社で製造する委託醸造という形で商品化し「Saved by(セーブドバイ)シリーズ」という名称で販売しています。

 3月11日には、地域の断水が解消され、4月1日に自社で酒造りが再開できたのは、3カ月という驚異的なスピードとされています。

 決して諦めずに、「お前が復興の旗を振れ、先に走るのが役目だろう」という同業者仲間の応援と、逆境を機に「これまでのやり方をゼロから見直して『理想の状態』で業務を再開するチャンス」として捉え、「希望」を持って活動したと言います。

 今後は、酒造りを続けて行くことの方針として「酒造りの環境だけでなく、能登の環境ごと守って行けるような会社にならなければ」と強く考えたとのこと。それは、社員の皆のためにも。こうして見事、一応の復興を果たしました。

 そして、次の未来に向けて描いているのは、能登の復興ためにも、「地域に事業を増やすこと」という方策です。そのために地域で事業を運営できる人を増やす勉強会やシステムを構想しているようです。

 実際に、K酒造で社員数も増えているのは、社長の熱い思いが実現されているからでしょう。2025年の経済産業省「健康経営優良法人2025 中小規模法人部門」に認定されています。

 

 この記事に学ぶことは、逆境にあっても、エスポワール(希望)の精神を失わずに沈着に活動していることです。自分も、この酒造の地産地消の清酒「竹葉(ちくは)」と言う清酒を入手して味わい、若い社長の意欲をお裾分けしてもらおうと希望しています。

 

 と言った次第で、私たちもエスポワール(希望・未来への期待)を念頭に、新年を迎えたいと願います。常に「停滞から脱却し、堅実に進展する」ことが大切だと言えます。

 その一つとして、昨年はディスプレイが大きな課題でしたが、今年はキャッチコピーなどの宣伝文案への新たな取り組みが課題です。そこにChatGPTなどの生成AIを活用していきます。

 デジタルに対応するヒューマンな感覚のアナログの感性を大切にする両輪を踏まえて、活動していきたいと望みます。

 

 今年は「午年」ですが、馬は力強く駆け抜ける動物であることから、「前進」「勝負」「情熱」を象徴し、「持てる力を一気に発揮し、挑戦や飛躍のチャンスに恵まれる年」とされています。

 

 新しい年を迎えて、協会もさらなる発展を目指したいと願いますので、どうぞ会員皆様のご賛同とご協力をよろしくお願い申し上げる次第です。

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